こんにちは、なかがわら胃腸科クリニックの中川原です。
先日、尿の色の変化から膵臓がんを疑い、超音波検査で診断した患者さんがいらっしゃいました。「最近、おしっこの色が濃いけれど、いつもの血尿かな?」と軽く考えていませんか?「これくらいなら大丈夫」と放置せず、体の声に耳を傾けてみましょう。
症例報告
50代の女性の方です。「最近、おしっこの色が濃いけど、疲れもたまっていたし、水分不足だったのでいつもの血尿かな?」と思っていたそうです。数日前より、食後の胃もたれ、みぞおちの痛みを自覚され当院に受診されました。
診察室に入られた彼女は、皮膚が黄色く、白目の部分が黄色っぽく見えました。
すぐにエコー(腹部超音波)検査をさせていただきました。胆管(肝臓から作られる胆汁を腸に流すための管)が拡張し、膵臓に腫瘍を認めました。すぐに、総合病院に紹介し、胆汁の流れをよくする処置と、お薬の治療が開始されました。
今回の患者さんが、いつもの血尿と思われていた褐色尿は、実際には肝臓から十二指腸へ胆汁を送る「胆管」が詰まっていることで血液中の「ビリルビン」という黄色い色素が増え、尿に漏れ出しているビリルビン尿だったのです!
病気の説明
膵臓がんによる黄疸(閉塞性黄疸)
膵臓がんは、胃の裏側にある膵臓に発生する病気です。初期には自覚症状が乏しく、発見が難しい病気として知られています。
一方、食べ物を消化する上で必要な胆汁は、肝臓で生成されます。肝臓で作られた胆汁は胆管という管を通って十二指腸へ流れ、胃から排出された食べものと混じって消化されます。膵臓は胆管を取り囲むように位置しており、がんが大きくなると胆管を圧迫して胆汁の流れが悪くなります。腸に胆汁が流れなくなると、血液中に胆汁が逆流し、目や皮膚が黄色くなったり、尿が褐色尿になります。
こんな症状に当てはまりませんか?
以下の項目に心当たりがある方は、早めにご相談ください。
- [ ] 尿の色が以前より濃い茶褐色になった
- [ ] 白目の部分が黄色っぽく見える
- [ ] 皮膚が黄色くなってきた気がする
- [ ] みぞおちや背中に重苦しい痛みがある
- [ ] 最近、食後の胃もたれが気になる
当院でできること
当院では、まず**腹部超音波検査(エコー)**を行います。ゼリーを塗って機械を当てるだけの負担が少ない検査ですが、胆管が太くなっていないか、膵臓に異常がないかをリアルタイムで詳細に確認でき、早期発見の大きな手がかりとなります。
なかがわら胃腸科クリニックでは、「安心」「丁寧」な診療を心がけています。AI技術を活用した最新の検査機器を導入し、ちいさな病変も見逃さない精密な診断を目指しています。難しい専門用語は使わず、画像を見ながらわかりやすく説明いたしますので、検査への不安もご相談ください。
ご気軽にご相談くだい
尿に色がついている場合、膀胱や腎臓の異常を考えがちですが、膵臓の腫瘍から褐色尿になることがあります。尿に色がついていると思われたら、是非、 金沢市のなかがわら胃腸科クリニックまでご相談ください。受診を迷うわずかな変化が、健康を守る第一歩になります。