こんにちは、なかがわら胃腸科クリニックの中川原です。

健康診断で「便潜血陽性」と言われたり、最近お腹の調子がスッキリしなかったりして、「もしかして……」と不安を感じてはいませんか?「まだ若いから」「ただの便秘や痔だろう」と自分に言い聞かせ、受診を先延ばしにしている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、胃腸科の専門医として金沢市や内灘町の皆様を診てきた経験から申し上げます。大腸がんは、**「放置さえしなければ、決して怖い病気ではない」**のです。

【こんな症状に当てはまりませんか?】

  • **便潜血検査で「陽性」**と言われたことがある
  • 便に血が混じる、またはトイレットペーパーに血が付く
  • 以前より便が細くなった気がする
  • 便秘と下痢を繰り返すようになった
  • お腹の張りや、しつこい痛みを感じる
  • 40歳を過ぎたが、一度も大腸カメラを受けたことがない
  • 血縁者に大腸がんになった人がいる

2.大腸がんとは

大腸がんは、長さ1.5~2mほどある大腸(結腸・直腸)の粘膜に発生する悪性腫瘍です。最初は「ポリ―プ」という小さな芽から始まり、時間をかけてがん化していくケースが多く見られます。

近年、日本人の食生活の欧米化などに伴い、大腸がんにかかる方は増え続けています。実は、女性のがん死亡原因の第1位、男性でも第3位となっており、私たちにとって非常に身近な疾患なのです。

3.この疾患にかかると自分にどういう危険があるか

大腸がんの最も恐ろしい点は、**「初期には自覚症状がほとんどない」**ことです。痛みを感じる神経がない粘膜から発生するため、症状が出たときには、がんはかなり大きく進行している可能性があります。

もし進行してステージIV(末期)になると5年生存率は約20%まで低下しますが、ステージIの早期で発見できれば97.6%という極めて高い確率で完治を目指せます。つまり、早期発見が生死を分ける鍵となるのです。

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4.大腸がんの診断:原因と診断について

大腸がんの原因には、加齢、遺伝、食生活(加工肉の摂りすぎなど)、飲酒、喫煙などが挙げられます。

診断において、多くの方は「健診の便潜血検査(FIT)」を受けられます。これは非常に優れた検査ですが、万能ではありません。 当院には、**「数年来、毎年検診を受けていて結果はいつでも『陰性』だった」**にもかかわらず、腹痛が続くため大腸カメラを行ったところ、進行がんが見つかった患者さんがいらっしゃいます。医学的にも、大腸がん患者さんの約8~30%が便潜血検査で「陰性(異常なし)」と出てしまうという報告があるのです。

また、当院では腹部超音波(エコー)検査も重視しています。ある60代の男性患者さんは、他院のCT検査では「便が溜まっているだけ(食べ過ぎ)」と診断されました。しかし、当院でピンポイントにエコーを当てたところ、腸の壁が厚くなっている所見を見逃さず、その後の内視鏡検査で大腸がんを早期発見し、治療につなげることができました。

5.当院でできること

なかがわら胃腸科クリニックでは、患者さんの不安を「安心」に変えるため、丁寧でわかりやすい診療を徹底しています。

  • 苦痛の少ない大腸カメラ:鎮静剤を使用し、ウトウト眠っている間に検査が終わる工夫をしています。
  • お腹の張りを軽減:空気の代わりに、吸収の早い「炭酸ガス」を使用し、検査後の膨満感を大幅に減らしています。
  • 全例院長対応:全ての検査を専門医である院長が責任を持って行い、小さな病変も見逃しません。
  • 日帰りポリープ切除:検査中にがんの芽であるポリープが見つかれば、その場で切除することも可能です。

6.ご気軽にご相談ください

「痔があるから、この出血も痔のせいだろう」と思い込み、数ヶ月間放置してしまった末に、進行がんが見つかった患者さんも見てきました。痔だと決めつけず、まずは一度専門医に相談することが、あなたの未来を守ることにつながります。

「大腸がん」が心配になったら、金沢市のなかがわら胃腸科クリニックまで、どうぞご気軽にご相談ください。私たちは、金沢市や内灘町の皆様の「かかりつけ医」として、お一人おひとりに寄り添い、笑顔で帰っていただけるようまごころを込めて診察いたします。

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参考文献

  • 国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」
  • Shaukat A, et al. “ACG Clinical Guidelines: Colorectal Cancer Screening 2021.”
  • Niedermaier T, et al. “Sensitivity of Fecal Immunochemical Test for Colorectal Cancer Detection Differs According to Stage and Location.” (2020)