こんにちは、なかがわら胃腸科クリニックの中川原です。
「暑さのせいで食欲がないし、お腹が張るのも夏バテのせいかな?」「水分は摂っているつもりなのに、最近お通じがスッキリしない……」
石川県金沢市や内灘町でも、夏本番を迎えるとこのような「夏の便秘」や「便通の異常」でご相談に来られる患者さんが増えています。しかし、胃腸科の専門医として数多くの症例を診てきた経験から、皆さんに強くお伝えしたいことがあります。それは、「ただの夏バテ」と思い込んでいるその便秘の裏に、見逃してはいけない重大な病気が隠れている可能性があるということです。
【こんな症状に当てはまりませんか?】
- 夏になってから、便がコロコロと硬くなり、出しにくい
- お腹の張りやしつこい痛みが続いている
- **「夏バテで胃腸が弱っているだけ」**と市販薬で済ませている
- 便が以前より細くなった気がする
- 40歳を過ぎたが、まだ一度も大腸カメラを受けたことがない
1.なぜ夏に「便通の異常」が起きやすいのか?
夏の便秘には、この時期特有の理由があります。 まず、大量の汗をかくことで体内の水分が奪われ、大腸まで水分が届かなくなる「隠れ脱水」です。便が硬くなり、スムーズに運ばれなくなります。 次に、冷房による「体の冷え」や、冷たい飲食物の摂りすぎです。これらがお腹を内側と外側から冷やし、腸の動き(ぜん動運動)を停滞させたり、逆に過剰にして下痢を引き起こしたりします。
さらに、屋外の猛暑と冷えた室内の温度差は、自律神経をパニックに陥らせます。自律神経は腸の動きをコントロールしているため、これが乱れると便秘と下痢を繰り返すなどの便通異常に直結するのです。
2.「夏バテ」という言葉に隠された大腸がんのリスク
実は、ここからが専門医として最も警鐘を鳴らしたいポイントです。 当院には以前、このような60代の男性患者さんがいらっしゃいました。 **「食事のあとにお腹が変な感じがする」**という症状で大きな病院を受診し、CT検査を受けられたそうです。そこでは「便が溜まっているだけで、食べ過ぎです」と診断され、帰宅されました。
しかし、ご家族から「心が病んでいるのではないか」と言われるほど本人の違和感は消えず、当院を受診されました。私が詳しく腹部超音波(エコー)検査を行ったところ、CTでは分からなかった「S状結腸の壁の厚み」に気づきました。即座に大腸カメラを行った結果、大腸がんが見つかり、治療へと繋げることができたのです。
このように、「便が溜まっているだけ(便秘)」という診断の陰に、実はがんによって腸の通り道が狭くなっているという事実が隠れていることがあります。大きな病院の検査でも、ピンポイントで観察しなければ見逃されてしまうケースが実際にあるのです。
また、**「健診の便潜血検査で毎年『陰性(異常なし)』だったから自分は大丈夫」**と思い込んでいる方も要注意です。医学的データでも、大腸がんがあっても約8~30%は検査ですり抜けてしまう(偽陰性)ことが報告されています。特に出血の少ない早期がんほど見逃されやすいのです。
3.当院が「40歳からの大腸カメラ」を勧める理由
大腸がんは、早期に発見すれば完治する可能性が非常に高いがんです(ステージIなら生存率97.6%)。大腸カメラは、がんの芽であるポリープをその場で見つけて切除できる、唯一の「予防ができる検査」でもあります。
「カメラは痛そう、怖い」というイメージがあるかもしれません。しかし、なかがわら胃腸科クリニックでは、以下の工夫で患者さんの負担を最小限に抑えています。
- 鎮静剤の使用:ウトウト眠っているような状態で、楽に検査を受けられます。
- 炭酸ガスの活用:空気の200倍吸収が早い炭酸ガスを使用し、検査後のお腹の張りを大幅に軽減します。
- 全例、院長が対応:消化器内視鏡専門医として、小さな病変も決して見逃さない丁寧な観察を徹底しています。
結論:金沢市・内灘町の皆様の「安心」のために
「痔があるから、この血も痔のせいだろう」と自己判断し、数ヶ月放置した末に進行がんが見つかった患者さんもいらっしゃいました。 夏の便秘や違和感は、あなたの体が出している大切なサインかもしれません。
「あの時、相談しておいてよかった」
そう言って笑顔で帰っていただけることが、私の最大の喜びです。金沢市や内灘町の皆様の「かかりつけ医」として、お一人おひとりの不安に寄り添い、丁寧な診療をお約束します。少しでも気になることがあれば、迷わず当院へご相談ください。