胃がんとは

胃がんとは、胃の内側を覆う粘膜の細胞ががん化して増殖する病気です。 近年はヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療の普及や医療技術の進歩により胃がんで亡くなる方は減少傾向にありますが、初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な検査と早期発見が極めて重要な疾患です。

原因

胃がんが発生する主な原因には、以下のような要因が挙げられます。

ヘリコバクター・ピロリ菌の感染

胃がんの原因の多くにピロリ菌による慢性的な胃炎が関与しています。除菌治療を行うことで、発症リスクを下げることができます。

生活習慣・環境要因

塩分の過剰摂取、焦げた食べ物、喫煙、過度の飲酒、野菜や果物の不足などが胃粘膜に負担をかけ、リスクを高めます。

年齢や遺伝的要素(スキルス胃がんなど)

20代・30代などの若年層に見られる「スキルス胃がん」は、胃の壁にしみ込むように進行する特徴があり、若くても注意が必要です。

症状

初期の胃がんは症状が出にくいですが、進行すると以下のような症状が現れます。

胃の痛み、みぞおちの不快感、胃もたれ

吐き気、胸やけ、食欲不振

体重の減少、背中の痛み

黒っぽい便(黒色便:胃からの出血によるもの)

【注意したい危険なサイン】

当院では、患者さんに以下の見逃してはいけないサインをお伝えしています。

・胃薬を飲んで一旦治まっても、しばらくするとまた同じ症状を繰り返す

・胃薬を飲んでもすっきり治りきらず、症状がダラダラと長引く

「若いから大丈夫」「ただの疲労や胃腸炎だろう」と自己判断して放置すると、発見が遅れる危険があります。

治療

胃がんの治療は、がんの進行度(ステージ)に合わせて選択されます。

【当院ならではの診療アプローチ】

なかがわら胃腸科クリニックでは、「他院で胃腸炎と診断されて胃薬を飲んでいたが、すっきり治らない」と来院された若い患者さんに対し、詳しく**「胃カメラ(上部内視鏡)検査」**を行った結果、早期の胃がんを発見し治療につなげた経験があります。

早期段階で胃がんを発見できれば、お腹を切らずに内視鏡でがんを切除する体に優しい治療(内視鏡的切除)が可能となり、命を守ることができます。 当院では、苦痛の少ない**「鼻からの細径胃カメラ」や、眠っている間に終わる「鎮静剤を使用した検査」**をご用意し、安心できる精密検査を行っています。

予防のために

日常の工夫で胃がんのリスクを低減させましょう。

・ピロリ菌の検査と除菌:ピロリ菌感染の有無を調べ、感染している場合は早めに除菌治療を受けましょう。

・減塩とバランスの良い食事:塩分を控え、抗酸化作用のある野菜や果物を積極的に摂取しましょう。

・定期的な胃カメラ検査:40歳を過ぎたら、または胃の不調が長引く場合は、症状が軽いうちに定期的な内視鏡検査を受けましょう。

◎院長ブログの監修情報

監修・執筆 医師紹介 なかがわら胃腸科クリニック 院長:中川原 寿俊

■ 保有資格・所属学会

日本外科学会認定専門医

日本消化器内視鏡学会専門医

日本消化器病学会専門医

■ 学歴・職歴

1994年3月 富山大学医学部 卒業

1994年4月 金沢大学第二外科 入局

2000年4月 高岡市民病院 勤務

2002年4月 国立病院機構福井病院 勤務

2005年4月 金沢大学がん局所制御学助教 に就任

2014年10月 金沢大学付属病院肝胆膵移植外科臨床准教授 に就任

2014年10月 金沢大学付属病院地域医療連携室長 に就任

2016年4月 医療法人社団 なかがわら胃腸科クリニック 開業

参考文献

国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん」

日本消化器内視鏡学会「胃内視鏡診療ガイドライン」

厚生労働省「医療広告ガイドライン」